施術中のお写真はないのですが、今回の症例は10歳のビーグル女の子です。頸部ヘルニアを発症し、前肢の姿勢反応の低下や、痛み、震えがあり、最初は西洋薬やサプリメント、絶対安静の指示で治療していましたが、ビーグルちゃんなので少し痛みがましになると安静になんかできないのです。（ここでいう絶対安静は本当に動かせない！体長1.5倍のケージに入れてじっとさせておく、おしっこや排便も抱いて連れていくぐらい厳密なものです。でも、それをきっちり実行できる飼い主様は少ないです。皆さん優しいので可哀そうに思ってしまうのです。）

そして症状（麻痺、痛み）が悪化したのでＭＲＩ，ＣＴを取りに行ってもらいました。ヘルニアの場所が悪く手術を行うのもリスクが高いので、もう少し内科療法でという指示を受けました。

しかし、投薬を痛み止めからステロイドに変えたり、頸部痛みによく効くガバペンチンに変えたりしても減量すると痛みが出るという状況でした。

そこで、鍼治療を提案し、頸部中心に施術を行いましたところ、無事薬の休薬まで持っていくことができました。

今半年がたちますがすこぶる元気です。ただ、再発が怖いのでお散歩時には東洋装具さんで作ってもらったコルセットを首に装着してもらっています。